第99回全国高校サッカー選手権大会県大会の2次大会は31日、郡山市の西部サッカー場で準決勝2試合が行われ、聖光学院が決勝に勝ち上がった。
第2シード聖光学院は第3シード帝京安積に1-0で競り勝ち、2年連続で決勝に進んだ。
決勝は11月7日午後零時10分から、同市の西部サッカー場で行われる。
全校応援を中止するなど、新型コロナウイルス感染対策を講じて開催している。前売り券の購入者のみが観戦できる。購入方法などの詳細は、県サッカー協会のウェブサイトなどで確認できる。
【聖光学院1点守る】
▷準決勝
聖光学院1(1-00-0)0帝京安積
▷得点者【聖】今野(前4分)
【評】序盤で先制した聖光が試合の主導権を握り、帝京との競り合いを制した。聖光は前半4分、味方からパスを受けたFW今野がドリブルでゴール前に切り込み、シュートを決めた。その後、ディフェンスラインを下げた守りで無得点に抑えた。帝京は好機を演出したが、堅守にはばまれた。
【好調の今野 先制弾 エースストライカーに成長】
序盤に得点を決め、堅い守備で試合の主導権を握った聖光学院が2年連続で決勝進出を果たした。決勝ゴールを奪い勝利に貢献したFW今野大樹(3年)は「強く打とうと心掛けた」と冷静な表情で振り返った。
開始直後の前半4分、左横からパスを受け、ドリブルで切り込み、ゴールを決めた。準々決勝の郡山戦は追い込まれた後半39分に同点ゴール、延長で逆転ゴールを決めた。2試合連続の得点で好調をアピールした。
昨年11月まではボランチだったが、山田喜行監督の勧めでFWに転向。ボランチでは使わなかった左足でのシュート練習を繰り返すなどして今ではエースストライカーに成長した。山田監督は「体勢を崩してもシュートを打てる選手」と信頼を置く。
昨年は決勝で敗れ、あと一歩で涙をのんだ。「ベンチに入っていない選手も一体となって戦う。今度こそ勝つ」。クールな表情とは裏腹に言葉に熱がこもった。
尚、決勝戦は11月7日、12時10分より西部サッカー場にて行われる予定です。